仏とはなんだらぼうし柿の種、下駄も仏も同じ木のはし
大場久美子さんと対談しました
女優:あいはら友子さんと対談
観天望気とスピリチュアル
即應翠蓮でございます。
皆さんは観天望気という言葉を知っていますか?
観天望気とは古来から自然の現象や動植物の様子などから天気を予測するために、伝承されたものです。
自らの五感を取り入れて風や湿度、雲の動きで予測が立てれることを意味し、スピリチュアル的な能力開花にも役立つ秘訣法です。
例えば「カエルが鳴くと翌日は雨が降る」「タンポポがしぼむと雨になる」「夕焼けの翌日は晴れる」などと、
子供のころから何気なく聞いて目にしていたことであります。
これらの意味としてカエルの活動は湿度に左右され全く鳴かない日の翌日は晴れる。
タンポポも湿度に関係しており高いとしぼむ。
夕陽の沈む方向の西の空に太陽を覆うような厚い雲がないと翌日は晴れる。
というものも観点望気であります。
天気予報などで、今年の関東地方における紅葉の見ごろの時期は「やや早い」と発表されておりましたが先日、関東や中部でも稀にみる雪景色になりました。「落葉早ければ雪が早い」という観天望気の予想通りに自然界は動いているようです。
即應翠蓮 合掌
終末期・緩和医療に於ける「スピリチュアルケア」について
即應翠蓮でございます。
スピリチュアルケアという言葉をご存知でしょうか?
昨今、緩和医療の現場でスピリチュアルケアについて研究がなされています。
スピリチュアルケアとは厳密な定義はなされていませんが、「人の心の健全性を守る」ことを軸に示されています。
元来、医療の現場は「科学的に立証されないものはないものとみなす」風潮がありましたが、ここ数年、人が伴う痛みの種類を分類するなかで、スピリチュアルペイン(霊的痛み)というカテゴリーを確立しました。
スピリチュアルペインとは、日本緩和医療学会学術大会の大会長である斎藤洋司氏(島根大医学部教授)によると、終末期に於いて「なぜ私なんだろう、何か悪いことをした罪なのか、あるいは前世での行いが悪かったのか」と思い悩み、死への恐怖や、葛藤、他人に世話をしてもらわないと過ごせないなかでの羞恥心などが交わることによって生じる悩みが総合的に影響しあって痛みや苦しみとなるとしています。
したがって、単に腕を抓ったら痛くなる痛みとは別物です。精神的苦痛と捉えることもできますが、終末期に於いては人間の根本的自我である生への執着の表現であると私は考えます。
この痛みは全ての人間に起こりうることであり、当然ケアの必要性が生まれます。
それがスピリチュアルケアです。
こうしたケアには大きく3種類の体系があり、宗教的ケア・科学的ケア・複合的ケアの3つがあります。
宗教的ケアは、宗教師(住職・牧師)などがそれぞれの宗教的立場から、教義を伝えることにより救済しようとする方法です。生前葬儀もケアの一つであるとする考え方もあります。
科学的ケアは、科学的見地から救済しようとする方法です。
複合的ケアは、上記二つを組み合わせて救済しようとする方法です。
我が国では未だスピリチュアルケアが必要であるとする認識が薄く諸外国よりも遅れをとっております。
翠蓮は現在、緩和ケアに向けた仏教師をサポートする準備を進めています。
今後の発展を祈念しつつこの活動をサポートしていく所存であります。
即應翠蓮 合掌