古に稽へて今を照らす(いにしえにかんがえて今を照らす)
翠蓮でございます
古くても良いものを理解し、大切にすることで今の在り方を考え、未来へ参考にすることができます。
新しいことに挑戦する時はつい未来のことばかりに目を奪われがちです。しかし、今まで積み重ねられてきた歴史の中にこそ過去から現在、未来へと指針となるものがたくさんあるのです。
そのことを象徴する出来事として世界文化遺産に「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県)の登録を推薦したと先日発表されましたね。
幕末から明治にかけての重工業施設を中心とした産業革命遺産には「軍艦島」の通称で知られる長崎市の端島(はしま)炭坑、100年以上にわたって稼働し続けている三菱長崎造船所などがあります。
製鉄や造船、石炭産業の重工業分野に西洋の技術を移転して、日本が近代産業国家になったことを示しているとされています。
歴史の重要文化遺産は時代の経過とともに保存することに大変な困難も生じご苦労されたことと思います。
私たちの住む今の世に威風堂々とした雄姿を仰ぎ見ることができるこの喜びに感謝を申し上げます。
即應翠蓮 合掌