他人の悪を能く見る者は、己が悪これを見ず
即應翠蓮でございます。
ほかの人の欠点ばかりを気にしている人は自分の欠点にはなかなか気がつかないものです。
他人を正すことばかりに気を取られていると、自分の欠点や未熟さを直視することもできず
改める機会を逃してしまいます。
もし今度、他人の欠点に気づいたならば、それを鏡にして自分に悪いところがないか振り返ってみましょう。
昔から言い伝えられている言葉に「人の振り見て我が振り直せ」というのがあります。
自分は正しい、あの人は間違っているなど、人の欠点ばかりを荒げてしまうと、
誰もあなたの味方にはなってくれません。
「人の振り見て我が振り直せ」と自分の心に言い聞かせていると行動を起こす前に
「ちょっと待て」のセーブがかかります。
わずか数秒のことでも冷静に判断し物事を直視できることに繋がります。
それが自分を変え、成長させていくことにつながるのです。
これらの言葉の意味として仏教の世界では蓮如上人がのべられた
「人の悪ろき事はよくよく見ゆるなり。我が身の悪ろき事は覚えざるなり」というお言葉がございます。
蓮如上人とは室町時代に民衆に念仏を広め文書伝道や独自の布教活動を展開し門徒たちと平座で接し、
手紙での伝道を行ったことで隆盛を導きました。その手紙は「御文章・御文」と呼ばれています。
冒頭の言葉は「他人の欠点はよく目につくものだが、自分の欠点には中々気づかないものである」と記され
人は誰もが「自分はいつでも正しい」と思いがちですが、それは自分から見て物事を指しているにすぎず、
他人の言動には納得できずということなのです。
人は人により創られます。心も体もまた同じものだと私は考えます。
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即應翠蓮 合掌