2016年5月アーカイブ
即應翠蓮の禅語【心・禅・美】Part2
主人公・しゅじんこう
あなたはこの世にたった一人の尊い存在です。人生に於ける様々な出来事は良しも悪しもあなたが主人公です。人は時に他者からの誘惑や刺激に惑わされる事があります。まやかしの道に誘われそうになった時、自分自身に自問自答をしてみましょう。いつでも主体的な自分を自覚できるようにしましょう。そうすると自己をコントロールすることができ、あなたはあなたらしく生きていくことができます。
直心是道場・じきしんこれどうじょう
修練を積み重ねる上で、人は真っすぐな心、素直な気持ちを持つこと、実直を保ち続けることは容易ではありません。どのような環境であってもそれは即ちあなたの道場です。如何なる場に於いても己の精神に芯を入れ学びの道を進みましょう。あなたの目指す目標に手を緩めてはなりません。努力の先で修得できるもの全てがあなたの極みとなります。それが「直心」(真っすぐな気持ち)や真実を視る本質を養うための大きな一歩となります。
萬物生光輝・ばんぶつこうきをしょうず
この世のものは全て輝いています。それは宇宙の暗闇であっても物質が光を放つように輝きに満ちています。もしあなた自身が身を置いた環境で輝きを見失ったとしても、あなたの周りを照らす光はあなただけのスポットライトとして照らしてくれます。主体性を強くもって生きることで、周りに影響されることなくいつまでも光り輝く事ができるでしょう。
本来無一物・ほんらいむいちもつ
過去の言動を思い返した時、不満のある物事には執着してしまいます。そんな時はネガティブ思考から脱却し「くよくよしてもしょうがない」と割り切る心を持ちましょう。あなたの視点の先に広がる光景はあなたが「見る」そして「得る」という行為にとらわれています。それは東に朝陽が昇り西に夕陽が沈むリズムがある様に暗い夜も訪れます。嫌なことはリセットして「無」の状態でスタートを切りだしましょう
松寿千年翠・しょうじゅせんねんみどり
季節に四季がある様に春になれば野山に鮮やかな色の花が咲き誇り、秋には紅葉が野山いっぱい染まります。その一方で松の木は、どんなに豪雪であろうともその姿色を変えないことから、不変の象徴とされています。季節の移ろいに変化を遂げない様に見えますが「松・竹・梅」の由来の通り、松は秀でた存在です。日頃、私たちは野山の花の美しさに目が止まりますが、全ては支える緑(翠)があって花は咲きます。
水上青々翠・すいじょうせいせいたるみどり
水面の青さに心ときめかせて走り出しても、それは「浮草の青」だと知った時、人は大きく落胆するでしょう。浮草とは水流に身を任せて漂っていますが、どこに流れてもその凛とした青々さは変わることはありません。人は環境の変化に弱い生き物です。動じないことが本来清浄な自由な自分を見いだせるきっかけになるでしょう。
明珠在掌・みょうじゅたなごころにあり
「大切な宝もの(明珠)は自分の手の中にある」という意味です。あなたが本当に必要としている大切な人があなたの側に居るのにそれに気づかず、他ばかりに気を取られていませんか?あなたの大切なものはあなたの手の中にあります。もし手の中から愛がこぼれそうになった時、右手・左手合わせて「合掌」をしてください。素直な心に戻ります。
平常心是道・へいじょうしんこれどう
人は喜怒哀楽の中に生きています。決して取り除くことの出来ない感情であることから、仏教では悟りの世界もその感情の中にあると考えられます。したがって喜怒哀楽を起こすことは悟りへの一歩となります。あなたの進む道に迷いが生じたら喉の渇きを潤すお水を有難くいただいて下さい。自然と美味しいと感謝の言葉が出るでしょう。素直な感情こそが本来のあなたです。
上善若水・じょうぜんみずのごとし
生命の源である「水」は、一滴の水滴であっても喉の渇きを癒すには極上の甘露となります。小川のせせらぎが奏でる水の音も人々の心を癒してくれます。人はいつも対人関係では四角四面にとらわれてしまいます。水のように丸い器に入れると丸い水、沸かせば湯となり、冷やせば氷となる様に、臨機応変を心がけると良いでしょう。
福寿海無量・ふくじゅかいむりょう
海の広さや量は計り知れないように、私たちの人生も計り知れない困難や苦悩があることでしょう。しかしそれも「災い転じて福となる」ように福徳への導きと捉え日々を過ごしましょう。「失敗は成功のもと」と考え、結果中心よりも過程優先を取り入れるとあなたの努力が報われます。
拈華微笑・ねんげみしょう
あなたが真剣な気持ちを相手に告白したいとき見せかけの態度や演出は逆効果です。想像してみてください、異国の少女がお花を一輪、手に持って、あなたに向ってにっこりと微笑む姿を・・・そこには疑念も否定も言葉の壁もありません。微笑が全ての答えです。大切な人には心から微笑んでください。
無事是貴人・ぶじこれきじん
私たちはよく、健康なことや、大事に至らなかった事を「無事」といいます。禅語で「無事」とは求めない事に気が付いた境地のことを指します。人は自分に無いと感じるものを相手に求めてしまいますが、あなたがあなたらしくいられるためには「人は人、私は私」と無心となって行動すると活力溢れる輝く自分と向き合えれます。
名古屋占いサロン即應翠蓮
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