2016年8月アーカイブ
除霊と自己浄霊・魂のご供養の方法
ご自身で出来る自己浄霊(魂の供養)の意味と除霊との違いや方法を掲載いたします。
浄霊とは除霊と異なり死者や動物霊の霊魂を清めて差し上げることであり、ご自身に縋りついた霊体や心霊、供養を求めている未成仏霊・浮遊霊などを諭し、祓い清め、供養して、天界へ高く昇って頂くことを目的とした浄霊供養です。
この方法を私は仏教者として伝授いたします。下記に記した『普回向』とは曹洞宗の僧侶が読経する偈文であります。この回向とは全ての物や人・生きとし生けるもの全てに捧げる仏道帰依の言葉(偈文)です。この偈文により、仏道に帰依し奉ると自身に念じこむことによって、未成仏霊や浮遊霊は成仏・悟りの道へ進むことができ本来の場所である天界へお還り頂くことができます。これを浄霊といいます。除霊との違いは、霊が進んで成仏するのか、しないのかの違いです。除霊は強制的に引き離し排除することを目的としております。一方で、浄霊は霊体自らが進んで憑依者から離れ、成仏へと進んで行きます。進む道を諭された霊体は二度とこの世に戻ることはないでしょう。
現代語訳:願うことは、この読経や修行の功徳を、例外なく全ての如来・菩薩・諸天・善神・鬼神・亡者・諸精霊に手向け、私たち人間をはじめ生きとし生けるものすべての生命と共にし、仏の道を成就しますようお祈り致します。
この普回向の功徳により霊体は成仏へと自ら進んで行きます。
タイトルの「三宝」とは仏教でもっとも尊敬すべき3つの宝である「仏・法・僧」を示しています。
「仏」とは悟りを開いたお釈迦さまのことを示し、「法」とはお釈迦様が説いた守るべきものや教えの事を示し、僧とはその教えを基に修行に励む者を示しています。この略三宝の功徳により、霊魂が憑依者の事を「仏道に帰依し奉る者」として認識し、成仏へと自ら進んで行きます。
大日如来に祈るときのご真言であります。
阿毘羅吽欠(あびらうんけん)とは地・水・火・風・空の宇宙で構成する五大を表します。これは仏教に於いて、例外なく全ての生命の生成に必要な要素を示しています。蘇婆訶(そわか)とは成就、吉祥、息災などを祈念するのに用いる語であります。昨今よく、この「アビラウンケンソワカ」が自己浄霊の方法として広められていますが、真言の本来の意味と全く整合性がありません。大日如来は別名「万物の慈母」とされており、その母に感謝を伝える真言であります。現代語訳をすると「宇宙を構成する自然(阿毘羅吽欠)に感謝します(蘇婆訶)」となり霊体に対しての何ら威嚇や除霊浄霊の効力は発揮しません。何かに困ったときや治してあげたい時など場合によってこの真言を唱えると「おまじない」として効果は発揮します。大人の神経症や子供の情緒不安・夜泣きなどを治す「疳の虫切り」のときにはこの真言は「取り除く・排除する」の意味として有効です。
※上記の画像は相談者の「疳の虫切り」をした際に出た疳の虫です。とても長い疳虫が出てきました。
「臨兵闘者皆陳列在前」とは厄を払い、魔を払い、邪気を払い、身を清め守る為のご真言であります。
直訳すると「兵闘に臨む者は皆陣列して前に行く」・「臨める兵よ、闘う者よ、皆 陳烈べて前に在り」となります。この動作・発声を九字護身法といい、真言密教で用いられています。自己浄霊方法は自身の丹田に気を入れ左手を腰に当て、右手で握りこぶしを作り人差し指と中指を出します。その際、人差し指と中指はしっかりとつけましょう。指先から指令のエネルギーを放出するかのように横・縦・横・縦の順番で指先に自身の気を集め切っていきます。術に於いて自身の指先は真剣や刀の役目もあります。邪悪から身を護るための手段として、真剣や刀で邪悪を断ち切る。または、空中に格子模様を描くことで結界を張り邪悪の侵入を防ぐ目的も備えており、災難除けや精神集中の緊急手段としても用いられることもあります。 九字護身法の発声は一文字ずつ「臨兵闘者皆陳列在前」(リンピョウトウシャカイジンレツザイゼン)と気拍を込め唱えましょう。鼻から息を大きく吸い、一気に吐き出すのがポイントです。これを早九字といい自己浄霊の一つとして有効です。この際、指令を出すのはあなた自身であり、あなたの護りとなる兵士に命令を下すというものです。 あなた自身の内なるエネルギーが充実していないと邪悪なものに跳ね返されてしまう恐れもあります。気力体力気迫をこめた言葉が大切です。「臨兵闘者皆陣列在前」には「印」があり素早く印結びを作り投げかけることにより悪霊邪気には効力を発揮します。
上記で述べた仏・法・僧の三宝を守護し、不浄を厭離(おんり)する仏神のことを示します。厭離とは穢れを払い霊体が離れることであります。
「荒神真言(オンケンバヤケンバヤウンバッタソワカ)」とは剣婆の真言です。「ケンバヤ」というのは、密教で用いられる神の「剣婆神」のことで、日本に於いて神仏習合の中から生まれてきたものだといわれています。「荒神」とは「荒ぶる神」であり、三宝を守護してくださるのです。本来であれば融合されないと考えられますがその神を敬い、祈願することで味方となって頂けるというものです。曹洞宗の朝のお勤めに於いても、この荒神真言が読経されています。
※自己浄霊に於いて、邪気や不吉な予感がしたとき、合掌し七遍唱えると良いでしょう。すぐにご活用できます。
以上の通り、自己浄霊の意味と方法をまとめました。
自己浄霊を行う際の注意点
興味本位でお経や真言を唱えてはいけません。なぜなら経文・偈文の意味が分からず唱えてしまうと霊体と波動が合い執着されてしまう恐れがあるからです。霊体とはもともと生きていた人です。成仏できず現世に何らかの未練があり現れるのですが、例えばあなた自身の周りを見渡してください。人間関係に於いて、言って言うことの聞く素直な人たちばかりではありません。思い込みの激しい人や、マイナス意識の強い人、意思の疎通が難しく諭されることを嫌う人も中にはいるでしょう。様々な性格や個性があり何らかの形で亡くなった霊魂ですから安易に自己の満足に浸る浄霊を勝手に行うと霊魂を逆なでしたり、辛く・切なく・悲しくさせたりしてしまいます。想像してみてください。もしあなたが道端で倒れて意識を失ったとしたら、応急処置もされたいし救急車も必要だと考えるでしょう。霊魂が成仏できず苦しんでいるときに意味も曖昧なまま、間違った唱え方を用いると単に「痛いの痛いの飛んで行け」と言っているに過ぎず自己の満足を霊魂に押し付けているだけになります。これは正しい自己浄霊にはなりません。できることならあなたが無の境地で霊魂からのメッセージを受け止め、できる限りのご供養と自己浄霊をしてください。霊魂からの波動やメッセージには正しい霊視が必要の場合もございます。正しい霊視が出来ることで霊魂の持つ執着や未練、迷いを解き放ち、この世とあの世の橋渡しを諭してあげることができます。お経や真言は全てに意味のあるものです。理解したうえで取り扱いましょう。自己浄霊では満足しない霊魂もおります。生前に強く成し遂げたい思想があったり、強い欲望・強い欲心があったりするようなタイプは、その願望を捨てることが出来ず亡くなってからも悪行を支配することがあります。生きている側の側近たちが崇め立てていると霊魂エネルギーとして肥大します。このような霊魂はとても執念深いです。興味本位の自己浄霊や除霊の真似事は絶対にやめましょう。
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ご自身で簡単にできる自己浄霊をお伝えしました。
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メッセージをお寄せくださり有難うございます。 回答者:即應翠蓮(sokuo suiren)
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この度はお忙しい中ご回答くださり御礼申し上げます。私の迷いも先生に背中を押していただき勇気をもって前に進んで歩けそうです。先生のアドバイスをしっかり受け止め頑張っていきます。毎回ラジオ放送も楽しみに聴いております。本当にありがとうございました。 |